セブ、まだ続く

インフィニティから一夜明け、三日目が始まった。遠藤(仮名)は心なしか欲求不満そうだ。

水着にＴシャツ、サンダルでベンジャミンが車で迎えにくるホテルのゲートへ。。。

そこにはいたのは、後ろは二人乗るのがやっとのトゥクトゥク(改造バイクタクシー)だった。。。車じゃねーだろ！！
そういえば、昨日ベンジャミンが「鈴木さーん」って声かけてきて、シカトしたら「佐藤さーん」ってよびながら近づいてきたのを思い出した。やっぱりコイツあやしい！！暗雲たちこめる。。。

ベンジャミンも含めて、座席に４人押しこめられて出発。俺とベンジャミンは体が半分以上、外に出てる。。。舗装されてないガタガタ道を行くから舌かみそうになる。

ようやく、昨日の船着き場へ。。。んっ？昨日の豪華な船じゃないぞ。「あれはベンジャミンのお父さんの船。ベンジャミンの船こっち」。指差した方向には昨日の船の半分くらいのサイズの汚ねぇ漁船。。。ますます暗雲たちこめてきた。
しかし、セブの海はきれいだ。船上の風もきもちいい。ベンジャミンは冷えたビール渡してくれた。うまいうまい。だんだん機嫌が良くなってきた。

船はいったん沖でとまり、そこからシュノーケルポイントまでいく小舟に乗り換えた。

シュノーケルは存分に楽しめた。

しかし、俺たちはこのときには、すっかりベンジャミンの罠にはまっていることに気付いていなかった。