フィリピン( セブ)

小栗の、世界の武勇伝が広まるにつれ、芸能人仲間から、夜の、いや海外武者修行に同行したいという声が届くようになった。

そして、「あったかい、泳ぎたい、や○たい」というニーズで一致した、レオ(仮名)、遠藤(仮名)と３人でセブ島を目指すことにした。

まずビックリしたのが、成田空港におけるフィリピン航空の扱いである。乗り場が遠すぎる。。。飛行機に乗って動き出したら、すごい勢いで地上を長時間はしる。滑走路から、どんだけ離れてるんだよ！！このまま陸続きで行く気かと思ったらやっと飛び立ち、うまくない機内食とおもしろくない機内映画を見ながら、約四時間でセブに到着した。

空港でホテルの迎えのバスに乗り込んでふと気付いた。周りがみんなカップルである。脂の乗り切った男同士は小栗たちだけであった。しかし、送迎バスの最後尾の列に陣取り、サンミゲルビールで早くも酒盛りをはじめる小栗たちにはカップル達の冷たい視線も屁のカッパだった。

ホテルは地元の雑踏から隔離された、日本人だらけのリゾートホテルだったが、小栗たちの部屋はリゾートのハズレの狭い長屋だった。隣の部屋の「夜の営みヤル気マンマン」の夫婦の声が聞こえるのではないかと思ったが…昼にマリンスポーツで疲れちゃったのかな。静かだった。

寝る前にカジノに行って、帰りになぜか韓国料理食って、初日の夜はくれていったのである。