小瀬選手（オリックスバッファローズ）

2008年9月29日、確か大雨だった。小栗は西武ドームにいた。清原の関東での最後の試合を見るためである。試合は同点のまま延長戦、オリックスが一死三塁の勝ち越しチャンス。球場は代打清原を求める、大キヨハラコール。。。しかし、当時の監督、大石はルーキーの小瀬をそのまま打席に送った。もちろん、彼に対して大ブーイング。しかし彼は、平然としていて、最初からバントの構えからインコースをえぐるボールをセーフティースクイズ。決勝点をあげた。

スクイズは普通、打つとみせかけてやるものである。最初からバントの構えをしてやるのはあまり見たことがなかった。

小栗が彼を知ったのは、それがはじめて。清原ファンの大ブーイングの中、難しいプレーをすっと決めた彼をすごいと思い、心のどこかでメモリーしていた。優勝も決まった、消化試合だったのだが。

次に彼の名前を聞くのが、訃報になるとは。あのとき、ブーイングしてすまなかった。同じ野球選手として君のぶんまでがんばるよ。

合掌